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健康管理





腰痛・頸部通の主な原因
(1)椎間板疾患
(2)外傷(骨折・脱臼)
(3)腫瘍性
(4)椎間板脊椎炎
(5)髄膜炎
  等があり、上記の中で一番多いのが椎間板疾患です。


椎間板疾患のタイプ
1. タイプT椎間板疾患
2. タイプU椎間板疾患



タイプT
 軟骨異形成犬種と呼ばれる、ダックス、シーズー、ビーグルなどに多発し、比較的若齢からでも発症します。
● 椎間板軟骨の変性
● 軟骨異形成犬種に好発
● 急性に椎間板物質が突出
● 症状が激しく急に発症する

タイプU
● 椎間板の変性
● 老齢期の大型犬種に多発
● 症状は徐々に進行
● 慢性的に発症


治療方法
椎間板疾患は放置すると後肢が麻痺して、歩けなくなってしまいます。したがって、腰痛などの症状が発現したら早急に適切な治療が必要となります。治療には外科的療法と内科的療法があります。

外科手術が必要な症例は

(1)強い神経障害(後肢の麻痺など)
(2)保存的(内科的)療法への反応欠如
(3)軽い臨床兆候再発発作があること
などがあげられます。
強い神経障害とは、歩行不能のレベルをさします。深部痛覚が消失する(強く足先をつねっても痛みを感じない状態)まで待つと術後経過は悪くなります。


まずは内科療法
椎間板突出(ヘルニア)に対する保存療法の主役は
● 運動制限(最も大切!)
● 筋弛緩剤
● コルチコステロイドとケージレスト
● 鎮痛剤
● 軟骨・関節形成補助剤(アデカン、プロアントゾン、グルコサミン、テオタブ)
最も重要な要素はケージレストです。椎間板突出では(椎間円盤)線維輪がほとんど破れています。線維輪は靱帯で、膝を捻挫しても安静にすれば治るように、線維輪もストレスを加えないようにすれば治ります。しかし、この治癒期間を短縮させるような薬剤は存在しません。薬剤の投与はあくまでも症状(例:痛み)を緩和するためです。


安静療法とは
● 小さいケージの中に閉じこめておくこと(入院療法(2週間以上)が最適)
● 入院することにより、よく観察でき、悪化の兆候も早期に発見できます。
● 入院費用:2週間の入院療法で9万円前後です。
● 排泄の時は犬を抱き上げて支えて行わせ、すぐにケージに戻します。
20分走り回ったら、1週間の安静療法が無駄になってしまいます。
● もし、自宅管理をさせる場合は、安静療法が何故そんなに大事であるかを十分理解して下さい。
● 人の腰痛は珍しくなく、ほとんどの人が経験してい、たいていは数日で良くなるのですが、
  ダックスフントが小さな腰を痛めた人間では無いことを良く理解して下さい。
● 手術をしなくてはならなくなると20-30万円以上はかかります。
● 安静療法中に症状が進行性の場合は外科手術が必要になります。
● 鎮静のためにジアゼパムや抗炎症剤としてアデカンも使います。

野球選手が足首を捻挫しても、鎮痛剤を飲めばプレーが出来るようになります。短期間であれば良いのですが、長期に考えると決して良いことではありません。選手生命はおしまいです。したがって、鎮痛剤を治療の主役にすることはお勧めできません。


ケージレストの期間はどのくらいですか?また,いつ自宅に帰しますか?
● 2週間ケージレストを続けます
● その後の2週間はリードを付けての散歩のみ

お風呂での温水浴のような物理療法はどうでしょうか?
● 初期の、疼痛がある時期には物理療法は行いません。
● 主に安静療法を行います。
● 麻痺や不全麻痺の症例には効果的な補助療法です。

急性の椎間板破裂後,悪化していると判断するにはどのくらいの期間を目安にしますか?
● 予測は結構難しいのです。
● 最初の1週間以内に悪化するかどうかを目安にします。
● 例外もあります。そこそこ安定していれば,ケージレストを続けます。

ケージレスト(安静療法)の治療効果は?
● 神経障害を伴わない椎間板の突出による背部痛の犬の85%はケージレストによって改善
● 予後は良好です。
● 85%が高い費用をかけて手術をしなくても済むと言うことは非常に重要な点。
● しかし、1/3の症例は再発する可能性があります。


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