● フィラリア症の予防を開始する前は必ず血液検査を実施します。
● 昨年の10月以降に生まれた子犬は検査の必要はありません。
● この検査で、前年度の予防が確実に出来ているかを確認します。
● フィラリア症に万が一感染してしまった場合は、予防薬とフィラリアの虫が反応を起こして
アレルギー性のショックを起こし「死亡」することさえあります。
● フィラリア症に感染していない犬の場合は、この予防薬は非常に安全で、10-20倍の用量を
投与しても、ほとんで副作用がありません。
● 唯一、コリー犬・シェットランド・シープドックは高容量を一度に投与すると副作用を起こすことが
ありますので、この犬種に関しては、当院では安全性の高い予防薬を選択しますが、間違って
多量の内服をさせないように注意してください。 |
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● 室内犬でも、蚊に絶対刺されない保証はありません。
● 万が一指されて感染した場合は治療が非常に難しい病気ですので、必ず予防してください。
● 特に小型犬は心臓が小さいので、1-2匹のフィラリア虫の感染でも重篤な心臓障害を起こします。 |
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| 犬心臓糸状虫(学名:ディロフィラリア・イミティス)は、30cm位のソーメン状でとても大きな寄生虫です。この虫は心臓と肺動脈の中に寄生します。感染は蚊が媒体となって起き、蚊がすでに感染した犬の血を吸うと、フィラリアの幼虫も一緒に蚊の体内に入り、別の犬の血を吸うことで伝染します。屋外で2年間この病気を予防しないとほぼ90%の確率で感染します。室内犬でも、蚊に刺させれば、感染しますので安心できません。 |
フィラリアの成虫は、心臓の中より肺動脈の中に寄生することを好みます。筒状の動脈内は血液がサラサラと流れて、虫の全身が良くマッサージされ、栄養も補給し安すく居心地が良いためです。感染した犬の肺動脈は、寄生した虫の刺激により強い炎症を起こし、血栓が形成されます。多数の寄生があると、心臓は血液を全身に送るために過剰なポンプ運動をしなければならなくなります。
感染が多数(10gの犬で15匹以上の寄生)になると、肺動脈内では収まりきれずに右心室(肺に血液を送り出す心臓の部屋)にあふれてきます。すると、右心室は虫で占領され、十分に血液を送り出せなくなります。さらに虫が増えると、右心室は虫体で一杯になり、CS(大静脈症候群)に発展し、血色素尿(溶血性血尿)、虚脱、呼吸困難、食欲廃絶などの症状を示し、すぐに外科的に虫を取り出さないと死亡してしまいます。 |
顕微鏡で見たミクロフィラリア(第一期幼虫)
フィラリアの雄と雌の成虫が心臓に寄生すると、交尾します。交尾すると子虫を産卵します。この子虫を「ミクロフィラリア」と呼びます。この子虫は血液中に循環し、蚊が吸血すると一緒に蚊の体内に入り、他の犬を吸血する際に子虫を感染させます。「ミクロフィラリア」は生まれてから2年間は犬の循環血液中で生きています。ミクロフィラリアはそのまま成虫になることは出来ません(蚊の体内に1度入る必要があります)。また、ミクロフィラリアは母犬の胎盤から胎児に入り込むことが出来ますが、子犬はそのまま感染することはありません。
フィラリアは5段階脱皮を経由して成虫になり、それぞれL1、L2、L3、L4などと呼ばれています。
<注意>
フィラリア症の予防薬は、ミクロフィラリアを殺虫する効果があるため、犬が感染していても、予防薬を内服している場合は、ミクロフィラリアが検出できない事があります。 |
蚊の体内でのミクロフィラリア
蚊の体内で、ミクロフィラリアはL2,L3子虫に成長し、犬に感染することができる状態になります。環境にもよりますが、1-2週間で感染可能な「感染子虫」に成長します。基本的には気温は18度以上が必要です。気温が高ければより早く成長します。 |
| フィラリアが感染した蚊が犬の血を吸うと、蚊の「ツバ」と一緒にL3子虫が皮膚に入り込み、最終的に犬の血流中に流れ込みます。犬の体内に入り込んだ「感染子虫」は、まず皮膚の中で1-2週間でL4子虫に成長します。L4子虫は犬の皮膚の中で3ヶ月ほどかけてL5子虫に成長し始めて血液中を循環することが出来るようになります。L5子虫は、5-7ヶ月後には肺動脈に到達して交尾可能な成虫になり、ミクロフィラリアを産生するようになります。 |
| フィラリア症内服予防薬は、L3からL4までの感染子虫を駆虫する効果があり、これによってフィラリアの感染を予防する方法です。また、予防薬の種類によっては若いL5子虫を駆虫する効果がありますが、一般に感染後3ヶ月以上経過すると内服予防薬で子虫を駆除することが出来なくなるため、予防内服期間の6月から12月の間で2ヶ月以上内服を忘れた場合は予防が不確実になり感染する危険性があります。したがって、確実に毎月内服薬を投与してください。 |
毎年6月から12月まで毎月1回内服
特に11月12月の内服は非常に重要で、内服薬の性質上、内服時から2ヶ月前くらいの感染子虫を駆虫する薬ですので、11月の内服は10月9月に感染した子虫を、12月の内服は11月10月に感染した子虫をそれぞれ駆虫するためです。 |
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