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健康管理



 皮膚病について1



 寄生虫と皮膚
寄生虫は動物に依存して生活する虫で、寄生される動物を宿主と言います。寄生虫は種類によって寄生する動物種や宿主が決まっています。寄生虫は寄生部位により、体表に寄生する外部寄生虫と、体内寄生する内部寄生虫に分類されます。皮膚病の原因として問題となるのは通常外寄生虫です。外部寄生虫は、汚染された環境や環境動物から移りますが、ニキビダニは例外的に健康な動物の毛包に常在しています。
 寄生虫による皮膚病は寄生虫の種類によって症状が異なります。また同じ寄生虫でも局所的な皮膚炎しかおこさない場合と、アレルギー反応によって広い範囲に炎症をおこす場合があります。前者は比較的軽症ですが、健康であれば皮膚病を起こしません。


 ノミと皮膚病
ノミは動物だけではなく環境からも感染するので、ノミの発生時期には外に出るとノミに刺されると思ったほうがよいでしょう。ノミの皮膚病は動物病院で最も多く見られる疾患ですので、具体的な対応について詳しく説明します。



 ノミ
日本の犬や猫に寄生するノミは主に猫ノミと言う種類です。動物の体に寄生するノミは成虫で、動物から吸血して生きています。ノミは他の昆虫が持つ羽がなく、発達した足を使って動物から動物へと飛び跳ねて移動します。猫ノミの雌は吸血を始めて24〜36時間で産卵を始め、100日以上も卵を産み続けます。
 卵は粘着性がないので動物の体から動物が生活する環境中に落下します。特に動物がよく寝る場所には多くの卵が落ちます。卵は通常1.5〜10日で孵化し、幼虫になります。幼虫はノミ成虫の糞などを食べて成長し、やがて繭を作りサナギになります。サナギは動物が近くによると羽化し、動物の体に寄生します。ノミは発育しやすい環境でも一部の卵やサナギは成長せずそのままでしばらく生き続けます。サナギは殺虫剤や環境の影響を受けにくく140日も生き続ける事が出来ます。


 ノミによる皮膚病
ノミは夏に大量発生するため、ノミによる皮膚病は夏から秋にかけて多く見られます。しかし、湿度が保たれた室内では冬でもノミが発生します。ノミは吸血する時に動物の皮膚へ唾液を注入しますが、この唾液に含まれる成分が皮膚病を起こすと考えられています。
 ノミによる皮膚病は腰背部を中心とした痒みや皮膚炎を特徴としています。
 ノミによる皮膚病には2つのタイプがあります。1つは刺症で、いわゆる虫刺されです。ノミに刺された部分の局所的な炎症で、あらゆる年齢の動物に発症します。ノミ刺症はノミの寄生数が多くても比較的痒みが軽く、ノミがいなくなれば症状はすぐに改善します。
 もう1つはアレルギー性皮膚炎です。ノミアレルギー性皮膚炎は、動物がノミの唾液に対して非常に過敏に、しかも過剰な炎症反応をおこす病気です。アレルギーはノミに刺されて徐々に出来上がるので、何度か夏を経験した3〜6歳齢頃になってから発症します。ノミアレルギー性皮膚炎では、強い痒みのために激しく体を舐めたり噛んでノミを食べてしまいます。そのため、ノミアレルギー性皮膚炎の動物からノミを見つけるのは大変困難です。また一度生じた炎症はすぐには治まらず、ノミがいなくなっても痒みがしばらく続きます。


 治療
ノミ刺症及びアレルギー性皮膚炎は、ノミに刺されなければ発症しません。そこで治療では、原因のノミを完全に駆除し、再び寄生されないように予防する事が大切です。


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